今回は、占いを楽しみ、占い師になるための勉強法や知っておいた方が良いことについて解説します。
さて、前段として──
インターネット上の占い関連の方法を検索すると、とにもかくにも「ふんわり」とした、曖昧なお話ばかり目に付きます。ですが、占い師になるというのは、何か特別な力が必要なものでもなく、必要な知識やメソッドをしっかりと見に付けて実践していけば、誰もがなれるものである、ということをまずはじめに申し上げたいと思います。
まず占いを勉強し、占いを楽しむにあたって下記には注意してほしいのです。
神秘性をセットにして占いの勉強を教えてくる相手に注意
占いというと、とかく神秘的なイメージがありますよね。占いは、対象者の言語化出来ない部分に踏み込みますから、ある部分ではそれは正しいのです。ですが一方で、いくつかのビジネスを見ていれば分かる通り、それらのお話はしばしば超常的な力によってごまかされることがあります。
瞑想や霊感、あるいはハイヤーセルフとの対話といった「無意識コントロール法」はメソッドとして存在していますが、占いというのは、それとは少し異なった学術体系で、どちらかというと心理学や数学、化学といった、文書化できるノウハウで構成されています。ですから、あまりにも神秘性を前面に出して占いの説明や解説をしてくる相手は、その裏に「あなたを煙に巻くことによって利益を上げたいと考えている」詐欺的思考があると疑ってください。
霊的な感覚というのは占いの基礎が終わったあとで各々が開拓するものであり、初期段階には一切必要ありません。そういうものと占いの勉強をセットで押し売りしてくるお相手の情報からは、占いも身につきませんし、労力とお金ばかりかかる可能性があるので、避けるようにしてください。
どうか、そういうものをセットで提供する勉学提供者に騙されないようにしてください。
特に個人サロン系と、一部の学校──高いよ!高すぎる〜。
占いの勉強法
さて、本題です。
占いの勉強はどのように学ぶのが良いでしょうか?
学校?サロン?独学?
これは正直なところ、教えてもらうが「2〜3割」で、独学が「7〜8割」といったところでしょうか。特に、「占い師」として誰かを占うというフェーズを目指す場合は、実践を伴う独学の割合が非常に大きくなります。
一方で、初期段階の初心者は「正しい誰かの手引」を受けることが効率が良いです。
独学であっても、適切な書物(=正しい誰かの手引)を購入すればある程度まで身につきます。とくにタロットと占星術は初心者でも独学でなんとかなります(タロットも占星術もあるタイミングでは、他の術士と交流を持ったほうが良かったりしますがそれは後述)。しかし、四柱推命ほか「東洋系の占い」は、学校で教わったほうが良いです。
私自身、タロットと西洋占星術は独学でけっこう身につけられましたが、四柱推命だけは、学校で通ってはじめて「そういう考え方だったの!?」と、理解した部分が大きかったです。
以下、占術別に大まかに解説します。
タロットについて
当サイトでも申し上げている通り、タロットは適切な勉強法を知っていれば、独学でかなり行けてしまいます。タロットは図柄のストーリーとカード個別の意味をみにつけるだけで、誰でもできる占いです。暗記法についてはココで教えているとおりですね。
またタロットについては、本当に様々な占い師さんが独自の解釈や勉強法を様々なところで発信していますよね。You Tubeで検索すればゴロゴロ出てきます。当サイトが会わなければ、そこで学びのヒントを得ても良いのです。そういった情報から各カードの意味を広げることも良いことです。
西洋占星術について
西洋占星術はちょっとハードルが高い部分があります。かつては学校へ通わないと難しかったのですが、こちらも最近は独学でも基本理論は身につけることが出来ます。西洋占星術の一番のハードルというのは、かつては天文歴を見てホロスコープチャートを自分で書かなければいけなかったことです。現代ではそれはパソコンやスマホのアプリがやってくれるので、そこの技術はそこまで学ぶ必要がないのです。
あとは、各天体やサインやハウスとそれらのアスペクトさえ理解していれば、本を見ながら占えてしまいます。
初心者オススメはコチラの書籍。というかこれ以外にない、というほどお世話になった書籍です。
四柱推命について
最後に東洋系の雄、四柱推命についてですが、こちらも本だけである程度行けるのですが──これは根本原理についてはやはり学校に通ったほうが良いと思います。
多くの四柱推命系の本は通変星に偏った解説をしているのですが、本質は陰陽五行です。これをちゃんと説明してくれる書籍を探す必要があるのですが──初心者には難しいのですよね。
オススメの書籍はありませんが、講座はご紹介できますのでリンクを貼って置きます。私はここの三木先生の説明で、四柱推命の解釈について目からウロコが落ちる体験をしました。
学びの要点
ここでは本当にざっと3つ占いの勉強について説明をしましたが、いくつか申し上げておきたい学びの要点となる共通事項があります。
まずひとつ目。
占いというのは「なぜそのような解釈になっているのか」ということの根本理由が必ず存在します。それを理解することが最も近道です。
タロットであればカード個別に歴史的な事象や神話の出来事のモチーフが隠れています。占星術であれば、天体はギリシャの神々と結びついています。四柱推命であれば、陰陽五行がその根本にあります。それらの思想を知ることで、ほんとうの意味でも占いを使いこなすことができ、理解も早まるのです。
逆に言えば、たとえばタロットの塔のモチーフにバベルの逸話一つも出せないような書物は信用すべきではありません(初心者向けのぞく)。あるいは、火星がマルスやアレスといった戦神が紐付けられていることを説明していない占星術の書籍を信用すべきではありません(初心者向けのぞく)。
すべては裏側に根本となる思想がかくれています。それを意識し理解することは、あなたのリーディングの幅を広げてくれます。
独学のはてに
次に2つ目。
前半で、タロットと占星術については独学も可能、と申し上げました。ただ、一つお伝えしたいのは、独学である程度身につけたあとで、プロの方の占いに触れてほしいのです。具体的には、あなたの知る占術をもったお相手に、あなたを占ってもらってください。
それは、占い館でも良いですし、学校でも問題ありません。あるいはあなたの先輩となるあなたより知識をもった相手でも良いのです。
そうすると何が起こるのかというと──ある程度の占いの知識をもって、誰かが自分の診断をしているところをみると、占いというのがどういうふうに使われどう他者に作用しているのか、客観的に把握することができるのです。
たとえば、タロットであれば「あれ、この人、あの意味読み飛ばしたな?重要視していないのかな?」とかあります。西洋占星術であれば「なるほど、そこはまとめてそういうふうに解釈するのか!」等の発見があります。
つまり、他者の占いにふれることというのは、独学によってこりかたまった視点をほぐしてくれるのです。
ですから、独学のはてに、他の占い師さんにふれることをおすすめしています。とくにココナラ
メリット〜占いを学んでどうするの?
最後に、占いを学ぶことのメリットについて。
みなさんは、なぜ占いを学びたいと思ったのでしょうか?
神秘的なものに触れたいから?
世界の秘密を探求したいから?
そんな、大それた目標で占いを目指す人なんて、正直いませんよね(他サイトでそういった話がかかれていて「ないない」と私は思いました)。
占いを学びたい理由〜「ちょっと占いとかできたらいいかも」「占い師って儲かりそうかも」だいたいこの2つじゃないですかね。というか、わたしはこの2つです(断言)。
で、結果として「ちょっといいかも」と「儲ける」は、本来イメージしていた場所以外のところで得ることになりましたが、それはそれとしまして、占いによって得られた、個人的には大きいメリットを一つ申し上げます。
占いを身につけると、問題と感情を分けて考えられるようになります。
何のこと?と思うかも知れませんが、私は私の人生において、この問題と感情を分けるということが、いかに重要かというのを後になって理解して、随分楽になりました。
問題というのは、たとえば◯◯がうまく行かないとか、△△が嫌いとか、色々あると思うのですけど、基本的に人はその問題と感情がセットになって、嫌な気分になったり良い気分になったりしますよね。
ですが、しばしば、その問題にぶら下がる感情というのが、その人の足を引っ張ります。具体的には、感情のせいで問題が思うように解決できなかったりします。「本来は正しい解決方法なのに、どうも気がすすまないので実施できない」という状況に陥ることがしばしばあります。
しかし、占いを学んで、占いを「ある問題に対しての問いかけ」として利用すると、解決の手段と感情を分けて考えられるようになるのです。
これは大きかったですね。それによって様々なことが、効率よく把握、解決できるようになりました。
占いとは、物事を客観視するための優れたツールなんですね。
──まあそれ以外にも、おカネをちょろっと稼いだりとか、親友が出来たりとか、仕事になったろとか、いろいろとメリットはありましたけど、それは、個別のちょっと別な話です。
さて、みなさんは占いを勉強して、何を得ますか?
以上、占いを学ぶために知っておきたい方が良いことでした。
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