独学で占い師になることはできるのか? あるいはどこまで独学でできるものなのか? 占い師になりたい、という人のお話を聞いていると、しばしば、そのような質問を受けることがあります。
占いというのは、内的な探求や嗜好を含みますから、それらの希望は非常によく分かる話です。
では、実際のところはどうなのでしょうか?
独学を中心とした、スタンダードな学びに付いては、当サイトの「占い師のなり方」でもご紹介していますが、今回はそこをもう少し膨らませてお話したいと思います。
独学で占い師になれる?
当サイトでは、独学を中心に、必要に応じて最小限の「教え」を乞うことをおすすめしています。
一方で「すべて独学」というのも可能ではあります。しかし、そこには条件があるのも事実です。
占い師について学ぶ必要があるのは「占い」と「占い師としての振る舞い」ですね。後者については、教えというのもあるに越したことはありませんが、どちらかというと実践あるのみです。しかし、前者については「占いの種類による」というようなことも申し上げたいのです。
当サイトで別の記事でも説明した(かと思います)が、個人的にはタロットと西洋占星術は、コツさえつければ独学でも行けると思っています。
この2つは、書籍や情報が沢山あるのです。また「占いができるようになる」要点も、かなり一般化されています。
やるべきことも覚えるべきことも明確化、体系化されています。
適切な書籍に出会って、コツコツとそれを読み込んで実践していれば、タロットや西洋占星術は、ちゃんと身につけることができるのです。
ですが、これは東洋系の占いだとハードルがあがります。
東洋占いというのは、ベースの占法はシンプルなものが多いのですが、派生で生まれる、解釈の仕方が「膨大」なのです。さらにいうと、その解釈も、流派によって微妙に異なっている。
西洋占星術もたとえばハウスの見方はいくつか解釈がありますが、そういうレベルではないのです。
東洋系の占星術はおなじ占法を使っていても、本当に重要視する場所が違っていたりして、異なった解釈をしていたりすることがあるのです。これは、何が問題かというと、ようするにあなたの手にとった書籍によって解釈がことなっている事があるのです。あなたは勉強をしようとして、複数の書籍に手を出すと、微妙に言っていることが違ったり、重要視している場所が違ったりして、混乱してしまうのです。
ですから、東洋系の占い──四柱推命などは、やはり一人の先生について、体系的に学んだほうが良いのです。
(※個人的に、私は通変星中心の解釈は駄目な占法だと思っています。四柱推命で覚えるべきは命式上の十干十二支を木火土金水に分解した上で行う相生と相剋の関係です)
また、ちゃんとした先生であれば、四柱推命の教え方も上手ですので、効率よく覚えることが出来ます。
つまり独学で占い師になれるの?
さて、まとめます。
あなたが東洋系の占い師を志しているのであれば、独学でやることは遠回りになってしまいます。まず入り口に立つためにも、先生に師事してください。
あなたが西洋系の占い師を志しているのであれば、それは「適切な情報に接する」ことさえできれば、独学でもいけます。ぜひ、チャレンジしてみでください。
当サイトでは、そんな独学志向の学び手に、拙いながらも占い師になる方法をお伝えしています。少しずつ拡充していく予定ですが、興味のある方はご覧くださいませ。
コメント